撮影通じ磨く観察力 科学館で写真展 13日まで
米沢信義
動植物の生態や自然現象を撮影した作品が並ぶ「第25回科学写真展」が3日、山梨県立科学館(甲府市)で始まった。科学的な写真の撮影を通じて自然に興味を持ち、注意深く観察する力をつけることが目的の取り組み。朝日新聞甲府総局などが後援し、応募作2885点が展示されている。
科学館によると、最優秀の県知事賞には、小学生の部が原旺司郎さん(山梨市立日下部小2年)の「ももほおばり」、中学生の部が平山こはくさん(上野原市立上野原中3年)の「ミツバチの巣分かれ」、高校生の部が三枝蓮(れん)太郎さん(県立身延高1年)の「夏の虹色」が選ばれた。
朝日新聞社賞には、小学生の部が岡本栞(しおり)さん(山梨市立加納岩小2年)の「ヤゴからトンボへ」、中学生の部が千野廉翔(れんと)さん(笛吹市立御坂中1年)の「ヤマトシジミの交尾」、高校生の部が古屋りのあさん(県立甲府工業高1年)の「彩雲」が選ばれた。
7月の曇りの日、自宅庭の草の葉に止まっていた交尾中のチョウを撮影した千野さん。「逃げないで」と念じながら母親から借りたカメラで焦点を合わせたという。千野さんは取材に対して「これからも自然に興味を持って観察を続けたい」と話している。
展示は多目的ホールで13日まで(5日と12日は休館日)。18日に表彰式が予定されている。問い合わせは科学館(055・254・8151)へ。(米沢信義)
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