吃音ある若者が接客に挑戦 福岡で「注文に時間がかかるカフェ」開催
外尾誠
【動画】吃音の若者が働く「注文に時間がかかるカフェ」=外尾誠撮影
「注文に時間がかかるカフェ」。ちょっと変わった名前の期間限定店が3日、福岡県みやま市のミカン直売所で開かれた。言葉がなめらかに出ない発話障害「吃音(きつおん)」がある若者が接客に挑戦し、客とのやりとりを通じて自信をつけてもらう試みで、全国に広がっている。九州では初開催で、3人がエプロン姿で参加した。
自身も吃音に苦しんだ経験がある奥村安莉沙さん(30)=東京都=が、吃音への理解も深めたいと企画。昨夏の東京を皮切りに、札幌市や長野県など7都道県で開いてきた。
決められた言葉が言いづらい人もいるため、接客マニュアルがないのが特徴。客の来店時に吃音への配慮について説明し、おさらいのクイズも行った。
「最後まで聞いてください」。約40人が来店したこの日、自分のマスクにそう書いて接客した末田裕紀さん(19)=北九州市=は吃音を隠そうとした時期があったという。
自覚したのは小学3年のころ…