前回準優勝のクロアチアのキーパーソンは、はっきりしている。
前回大会でMVPに輝いた37歳のモドリッチ(レアル・マドリード)だ。
身長172センチ、体重66キロの体で多彩なパスや強烈なミドルシュートを繰り出す。2018年には世界最優秀選手賞「バロンドール」を受賞した。
日本代表やJリーグクラブの分析スタッフが輩出してきた筑波大学蹴球部と、人工知能(AI)を用いた分析会社「Bepro(ビプロ)」の協力を得て、日本が戦う国々の現状と攻略法を探ります。
1次リーグの第2戦、4―1と勝ったカナダ戦ではチームで2番目に多い44本のパスを受けた。
同じ中盤で、最多48本のパスを受けたブロゾビッチとともに、縦パスを入れたり、サイドチェンジしたりすることで攻撃のリズムをつくりだした。
日本が狙うべき2つのタイミング プレスの時と…
モドリッチはとにかくよく動く。
定位置の右MFの場所にとどまらず、左サイドや最前線にも積極的に顔を出す。
その豊富な運動量が、ときに隙をうむことがある。
カナダ戦の前半2分に喫した失点が、まさにそうだった。
モドリッチは、自分の定位置…