渋谷TOEIが閉館、69年の歴史に幕 人気作上映でファンにお別れ

丹治翔
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 東京都渋谷区の宮益坂下にある東映の映画館「渋谷TOEI」が4日、営業を終了し、69年の歴史に幕を閉じた。最終日は「鉄道員(ぽっぽや)」と「バトル・ロワイアル」を特別上映し、映画ファンが閉館を惜しんだ。

 「さよなら渋谷TOEI」と題し、人気の高かった2作品を上映した。「鉄道員(ぽっぽや)」を見た横浜市の古屋香織さん(52)は「鉄道に関わる仕事をしていたので思い出深い。主演の高倉健さんの責任感ある姿にぐっときました」と話した。

 映画館は、東映初の直営劇場「渋谷東映」と「渋谷東映地下」として、1953年に開業した。現在は、同地に建て替えられたテナントビル「渋谷東映プラザ」内に270席と189席の2スクリーンがある。

 古屋さんは学校や職場が近くにあり、高校生の頃から通っていたという。「大画面で音響がよく、ゆったりと作品を楽しめる。映画館の良さを味わえた場所でした」

 最終上映の「バトル・ロワイアル」は、上映した東映直営の劇場の中で、渋谷TOEIでの興行収入が最も高かったことから選ばれた。2000年の公開時に劇場支配人だった武蔵利明さん(75)は「暴力シーンが物議をかもしたが、10代、20代のお客さんが大勢押し寄せた、まさに『渋谷向き』の映画。最後に上映してくれて感慨深い」と話した。

 跡地には、施設の再開発で来年4月に休館する「Bunkamuraル・シネマ」が入る。「Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下」として、来年の初夏から営業が始まる予定。丹治翔

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