W杯でアベマが成し遂げたこと 識者「メディアの歴史的な転換点」

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 ABEMA(アベマ)は3日、サッカー・ワールドカップ(W杯)カタール大会の日本代表の1次リーグ最終戦、日本―スペイン戦があった2日の1日あたりの視聴者数が1700万を突破し、開局以来最多となった、と発表した。

 多額の放映権料を投資し、赤字覚悟で無料放送に踏み切ったとされるが、今大会から何を得るのか。NHK出身で映像事業に詳しい辻泰明・筑波大教授(メディア論)に話を聞いた。

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 アベマが今大会で存在感を著しく増したことは間違いない。普段スポーツを見ない人も含めて「スポーツは配信で見るもの」という印象を強めた。SNSによる「拡散」とも相性がよかった。無料の配信プラットフォームとしての地位を確立したといえる。

 スポーツのビッグイベントにおける同時中継と見逃し配信の組み合わせやマルチアングルは、本来、「放送と通信の融合」という理念のもとで既存のテレビ局が実現しようとしてきたことだった。それをアベマが成し遂げてしまった。映像メディア全体にとって歴史的な転換点だ。

 ただ、今回の試みが収益化に結びつくかは未知数だ。今回初めてアベマに触れた人が、W杯閉幕後も「毎日見たい」と思えるコンテンツがどの程度そろうのか。今後を注視したい。

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