なぜトップ候補に票が集中したのか 品川区長選、初の再々選挙は回避

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野田枝里子 武田遼 細沢礼輝
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 首長選で全国7例目の再選挙となった東京都品川区長選は4日投開票され、1回目で得票トップだった候補が初当選を決めた。再選挙も1回目と同数の新顔6人による争いとなったが、投票率が下がる中で当選した候補に票が集中。前例のない再々選挙は回避された。

 「4万695人に投票いただいた。期待に応えられるよう、よりよい品川区を作っていきたい」。初当選から一夜明けた5日朝、前都議の森沢恭子氏(44)は品川区内のJR大崎駅前に立ち、通勤客らに呼びかけた。取材に「まだ実感がわかない。メールもたくさん来ているけど、全部見られていない」としつつ、「任期はすでにスタートしている。まずはできるところから進めたい」と話した。

 森沢氏は1回目の選挙から約1万3千票を積み増した。当選直後の4日深夜、森沢氏は「まさか4万とは」と驚いていた。

 1回目の選挙で得票2位だった前区議の石田秀男氏(63)は、再選挙で「与党系候補」と強調したが、約3100票減らした。「私の努力不足、力不足でしかない」と述べた。森沢氏が票を伸ばした理由については、新庁舎計画の見直しなど森沢氏の訴えに「区民の皆さんの負託があったということだ」とした。再選挙は「国の制度なので、我々は与えられた条件でやるだけ」と述べるにとどめた。

 元銀行員の山本康行氏(46)は羽田空港の新飛行ルートについて、再選挙では「反対派の受け皿になる」と明言したが、1回目より約4600票減らし、再び3位だった。山本氏は「(区民が)再々選挙を望まず、前回選で1位だった森沢さんに票が集中してしまったのでは」と敗因を分析。「再選挙は上位4人以内とすれば再々選挙を恐れずに投票できる。今回をきっかけに制度を考えてほしい」と話した。

再び6人 「来春に統一地方選

 今回の品川区長選は、4期16年務めた現職(当時)が6月に引退を表明したことに伴う。10月に投開票された選挙には、同区長選としては公選制が復活した1975年以降で最多となる新顔6人が立候補した。投票率35・22%で法定得票数は2万8348・75票だったが、得票トップの森沢氏も約590票届かず、当選者は生まれなかった。

 11月27日告示の再選挙で…

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