ワールドカップ(W杯)カタール大会。試合直前の日本代表に最も近づいた大学生がいる。6日午前0時(日本時間)に始まったクロアチア戦も日本代表の雄姿を見守った。
中央大学3年の持田温紀(はるき)さん(22)。車いすで1人、飛行機を乗り継ぎ、カタールへやってきた。
日本―コスタリカ戦があった11月27日。「試合前だけですが、ピッチに行きますか?」。そうスタッフに尋ねられた。FIFAは、車いすユーザーに対して、選手の近くに招待することを表明している。
ピッチ脇で、日本代表が国歌を斉唱する姿を間近で見つめた。少し緊張した、でも意気揚々とした選手たちの表情を目に焼き付ける。「一番忘れたかった日が、忘れられない日になりました」
6年前のこの日、自転車事故…