第18回「教員はダメ」離れていった相手 部活顧問を掛け持ちする教諭の孤独

有料記事

山本知佳
写真・図版
  • 写真・図版
  • 写真・図版
[PR]

 6月の土曜日の夜。

 関東地方で高校教諭を務める30代女性は、職員室でパソコンに向かっていた。週明けの授業の準備だ。

 この日は昼から、顧問を務める運動部の指導があった。翌日は、顧問を掛け持ちしている文化部の発表会の引率がある。

 平日は放課後、毎日のように文化部の活動がある。夜までかかることもざらだ。

 土曜日だけは運動部の練習に顔を出す。指導は外部指導者に依頼しているが、生徒同士の人間関係に何かトラブルの芽がないか、週に1度は見なければ責任を果たせない。

 授業準備に割ける時間は実質、土日だけだ。

 時計はすでに午後9時を回っている。早く帰りたいけれど、仕事は全然終わっていない。自分を責めながら、目の前の仕事をこなすしかなかった。

 この月の時間外労働は、120時間を超えた。

連載〈いま先生は〉

授業だけでなく、事務作業や保護者対応、部活動……。さまざまな仕事を抱え、悩み、疲れ、それでも前に進む。そんな先生たちのリアルな姿を報告し、働き方のこれからを考える連載「いま先生は」。第3部では、部活指導の実態を取り上げ、今後のあり方を探ります。

保護者からの人生相談に2時間

 女性は学級担任を務めている…

この続きは朝日新聞デジタル会員限定です。残り1940文字

1カ月間無料の「お試し体験」で記事の続きを読んでみませんか?

  • 会員限定の有料記事が読める!

  • 多彩なコメンテーターがニュースを深堀り

  • いま話題の最新ニュースもメールでお届け

1カ月間無料 お試し体験

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

すでに有料会員の方はログインして続きを読む
【期間中何度でも15%OFF】朝日新聞モールクーポンプレゼント

連載いま先生は(全21回)

この連載の一覧を見る