ウルムチ火災の死者「少なくとも16人」 世界ウイグル会議総裁訴え
多鹿ちなみ
亡命ウイグル人組織「世界ウイグル会議」(本部・独ミュンヘン)のドルクン・エイサ総裁が来日し、5日、東京都内で記者会見した。ドルクン氏は11月末に新疆ウイグル自治区ウルムチ市で起きた火災について、実際の死者は報じられている10人よりも多かったと主張した。
火災は11月24日に発生し、当局は10人が亡くなったとしている。中国政府の「ゼロコロナ」政策によるアパートの封鎖によって救出が遅れ、犠牲者が増えたとの見方が広まっている。
ドルクン氏は、欧州などに住むウイグル人遺族の証言などから「手元に少なくとも死者16人の名簿がある」と主張。消息が確認できない人も約40人に上り「ゼロコロナ政策で避難口が封鎖され、普通ならば助かった人たちが命を落とした」「隠蔽(いんぺい)を許してはいけない」と訴えた。当局側は、犠牲者の民族について明らかにしていない。
また、ドルクン氏によると新…