日本代表、過去3回はね返された8強の壁 今はもう世界との差はない

森保ジャパン

勝見壮史
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 日本サッカー協会田嶋幸三会長には、忘れられない思い出がある。

 専務理事時代の2010年ワールドカップ(W杯)南アフリカ大会決勝トーナメント(T)1回戦。日本とパラグアイとの試合は0―0のまま延長でも決着がつかず、PK戦の末に敗れた。相手のパラグアイの関係者にこう言われた。

 「君たちもよく頑張った。私たちも初めてのベスト8なんだ」。出場8回目、決勝T1回戦4回目。1930年の第1回から参加する南米の中堅国でも8強への壁は高かったのだ。

 田嶋会長は言う。「ベスト8に入るのは、生半可ではないぞと教えてくれた」

 98年フランス大会の初出場から7大会連続出場となる日本は過去に3回、この壁に挑んだ。

 2002年日韓大会。パスミスで与えた相手CKからトルコに決勝点を奪われた。10年南アフリカ大会はPK戦で涙をのんだ。18年ロシア大会はベルギーから後半に2得点したが、試合終了間際に逆転された。

 4年半前の敗退直後、西野朗監督(当時)は言った。「何が足りなかったんでしょうね……」。わずかの差を埋めるため、後を継いだ森保一監督は「世界の強豪と同じ目線で戦う」と個々のレベルアップを求めた。

 今回のW杯カタール大会の日本代表26人のうち、サッカーの本場、欧州でプレーする選手は19人。過去2回16強ではね返された36歳のDF長友佑都は「多くの選手が育ってきた。それが日本の総合力につながっている」。5日(日本時間6日)は決勝T1回戦クロアチア戦。世界を見上げて戦う選手はもういない。(勝見壮史)

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