「前田改革」後のNHKは 次期会長を待ち受ける「撤退戦の3年間」

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 NHKの次期会長に日銀元理事の稲葉延雄(のぶお)氏(72)が決まった。前田晃伸(てるのぶ)会長(77)がメスを入れた人事や組織の見直し、来秋の過去最大となる受信料値下げなどによる収入減など、課題は山積。内部からの登用を求める声もあった中、6人続けて外部から招く人材に改革を託すことになった。

 「日銀で理事として政策決定に寄与し、民間でも環境が激変する中で経営経験がある。前田会長の進めてきた改革を引き継ぐことが期待できる」

 NHK経営委員会の森下俊三委員長は、全員一致で稲葉氏を次期会長に議決した5日の経営委員会の後、人選の理由をこう説明した。

受信料値下げ巡り反発 公然と上がる声

 会長を選ぶ経営委員会に、次期会長選考のための「指名部会」が設けられたのは7月。だが経営委では、来年秋の受信料値下げを含む経営計画の修正議論が10月まで続き、人事の検討が本格化したのはその後だった。

 現任の前田会長は会見で早くから、年齢などを理由に、外部出身者では初となる2期目への意欲を否定していた。ただ、夏ごろには受信料値下げの検討と合わせて23年度まで3カ年の現在の経営計画を、25年度まで2年延長する構想が一時浮上し、次期会長の任期と重なること、厳しい経営が見込まれる中で引き受ける外部人材もいないのではとの理由で、続投の意志を勘ぐる声もあった。

 しかし、その受信料値下げで…

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