虐待発覚の保育園、転園希望が相次ぐ 「多くはいい先生」迷う人も

武田遼 魚住あかり 菅尾保 黒田壮吉
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 静岡県裾野市の私立さくら保育園で元保育士3人が虐待をしたとして暴行の疑いで逮捕されてから一夜が明けた5日、同園は臨時休園となった。市は分園も含め計約170人の園児の受け入れ先を8日までに確保するとしているが、市には転園希望も相次ぐ。保護者は複雑な思いを抱える。

 5日夕、園の正面の門は閉じられて中は閑散としていた。周辺では多くの報道陣が待機し、通園する子どもと保護者が散歩する姿もみられた。

 裾野市の村田悠市長は同日午前、桜井利彦園長が職員に口外しないよう誓約書を書かせて、隠蔽(いんぺい)しようとしたとして犯人隠避の疑いで県警に告発状を提出した。村田市長は「園の責任者であるにもかかわらず、誓約書を書かせるなど、園長の対応も悪質だ」と話した。

 一方で、市が8月下旬に虐待行為を把握しながら公表までに3カ月かかったことについて、市長は「市の対応に問題があった」と認め、自身の報酬2カ月分、副市長の報酬1カ月分をいずれも全額カットする意向を明らかにした。また、警察の捜査などが終わり次第、担当の健康福祉部長を更迭するという。

 今回の事件を受け、市には転園希望の電話が相次いでいるという。子どもを通わせる保護者の1人は「転園を希望しているが、保育園を変えるのも大変。多くの先生はいい印象しかなく、迷っている」と話した。(武田遼 魚住あかり 菅尾保 黒田壮吉)

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