ソウル雑踏事故、警察幹部ら2人を逮捕 危険予測の証拠隠滅容疑で
ソウル=鈴木拓也
ソウルの繁華街・梨泰院(イテウォン)で158人が死亡した雑踏事故で韓国警察庁の特別捜査本部は5日夜、危険の予測をまとめた内部文書の破棄に関わったとして、ソウル警察庁の幹部ら2人を証拠隠滅教唆の疑いで逮捕した。事故をめぐる逮捕者は初めてとなる。
逮捕されたのは、同庁公共安寧情報外事部の前部長のパク・ソンミン容疑者と、現場を所管する龍山署の前幹部。特捜本部の調べによると、パク容疑者は事故の後、事故が起きた10月末のハロウィーン期間中の人出の予測や、安全対策の必要性を指摘していた文書を破棄するよう幹部に指示した疑いが持たれている。
特捜本部は、同署の前署長らについても、危険性を予見できたにもかかわらず十分な警備態勢を敷くことを怠った疑いがあるとして、裁判所に業務上過失致死傷容疑による逮捕状を請求したが、棄却された。
これまでの調べによると、同…