「足立さん」で地域おこしに取り組む場所が兵庫県丹波市にある。まもなくクライマックスを迎える人気ドラマにあやかって、地域課題の解決を模索している。
総合司会は沙織さん、実行委員長は喜信(よしのぶ)さん、キャラクター「遠政くん」の作者は近所の県立氷上西高3年生の愛莉さん。みんな、姓は「足立」さん。
丹波市青垣町の旧遠阪小学校で11月13日、「全国の足立さん集まれ祭り」があった。
会場となった体育館で挙手を求めると参加者の約6割が足立さんだった。東京、島根、福岡など全国の足立さんともリモートでつなぎ、「足立あるある」を語り合った。
市内の足立さんからは、「周りに多すぎて、集落と名前の組み合わせで呼ばれる」「学校や職場では名字で呼ばれたことがほぼない」「同名も多い」。
一方、市外からは「周囲の足立さんは私だけ」「足立さんがたくさんいる地域があることに驚いた」などなど……。
地元在住の足立靖空(しずく)さん(20)は高校まで市内。市外の短大に進学し、「最初、名字で呼びかけられても自分のことだと思わなかった」。それまで属したコミュニティーにはほぼ必ず複数の足立さんがいて、名前で呼ばれるのが当たり前だったからだ。「卒業したら就職で市外に住むかもしれません。『足立さん』に囲まれた珍しい環境から離れる寂しさも少しあるかも」と話した。
足立さん、大河にも登場
足立さんが結集したのは、人…