特殊詐欺容疑の消防署員宅から高齢者の名簿 氏名や住所など記載

遠藤美波
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 特殊詐欺事件に関わったとして逮捕された消防士の男(23)の自宅を警視庁が家宅捜索したところ、避難時に介助が必要な高齢者の名簿のコピーが見つかったことがわかった。東京消防庁が6日明らかにした。男が所属する野方消防署内で保管されている名簿が複製され、詐欺グループ側に流れた可能性もあるという。

 消防庁によると、名簿は東京都中野区が作成して消防庁が提供を受けたもの。中野区に住む70歳以上の単身世帯、75歳以上だけで構成される世帯など避難時に支援が必要な約1万6千世帯の氏名、住所、年齢、性別が記載されており、男の自宅からはこのうち一部の世帯のコピーが見つかったという。

 名簿は消防署内の施錠されたロッカーで保管されていた。男は昨年3月まで名簿を保管する係に所属しており、ロッカーの開け方を知っていたという。

 警視庁によると、男は特殊詐欺グループの一員として東京都練馬区内の80代女性から現金110万円とキャッシュカード2枚をだまし取った疑いで先月22日に逮捕された。翌23日に男が住む練馬区内の寮を同庁が家宅捜索したところ、名簿のコピーを発見した。現時点では、名簿に記載された高齢者が特殊詐欺の被害に遭ったとの情報は確認されていないという。

 この問題を受け、中野区は名簿に名前がある約1万6千世帯に注意喚起の書面を郵送するという。

 東京消防庁の渡辺茂男・野方消防署長は「個人情報管理および服務指導を徹底し再発防止を図るとともに、信頼回復に向け全力で取り組みます」とコメントした。(遠藤美波)

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