「音楽界変える自信、あります」 BTSの弟グループ、日本から誕生
「よろしくお願いしまーす!」。すらりと長身の9人が現れると、無音だったスタジオが急にさわがしくなった。K―POPでも、J―POPでもない。国籍も言語も音楽ジャンルも混ざり合う、9人組のグループ「&TEAM」。BTSを生んだプロダクションであるHYBEが初めて日本レーベルで売り出す新人グループだ。
&TEAM
12月7日に日本でデビューする9人グループ。2020年夏にHYBEなどが開催した大型プロジェクトのオーディション「I―LAND」の最終盤で脱落したメンバー4人に、新たにオーディションで選ばれた5人のメンバーを加えて誕生した。メンバーはK(25)、FUMA(24)、NICHOLAS(20)、EJ(20)、YUMA(18)、JO(18)、TAKI(17)、HARUA(17)、MAKI(16)。
とにかくメンバー同士の仲が良い。まだ取材に慣れておらず、質問に言葉を詰まらせるメンバーがいれば、他のメンバーが次々に突っ込みを重ねる。特に外国出身の2人のメンバーが日本語で答えている間は、「かわいい!」「本当にめっちゃ日本語うまくなった」「漢字ドリルもすごい頑張ってるんですよ」などと他のメンバーが次々にフォローを入れ、取材時間を心配した記者がさえぎって質問を続けなければならないほどだった。
デビュー前、練習生として経験した評価の厳しさ、一度はデビューを逃したくやしさ、そして「日本の音楽業界を変える」という自信。メンバーたちが思いを語ってくれた。
「本当にドラマチックに落ちたというか……」
――12月7日に、デビューEP「First Howling:ME」でデビューします。楽曲制作には、BTSの生みの親でもあるHYBEのバン・シヒョク議長をはじめ、豪華プロデューサー陣が集結しました。
JO「こんな良い曲をもらえたんだと思って、初めて聞いた時は、みんな盛り上がるよりは静かにじっと聴き入ってしまいました」
K「本当に長い間、準備してきた。一つ一つの壁を勝ち抜いて、やっと待ちわびていた夢がかなうという気持ちです。デビューという目標を一つ実現できたことが、まずはうれしい」
――デビューまでには、多くの紆余(うよ)曲折がありました。Kさん、TAKIさん、外国出身のNICHOLASさん、EJさんはもともと、2020年夏にHYBEなどが開催した大型プロジェクトのオーディション「I―LAND」に参加。韓国でのデビューを目指していましたが、最終盤で脱落しました。当時の仲間は「ENHYPEN」として同年11月にデビューし、すでにグローバルな人気を確立しています。
NICHOLAS「ENHYPENとしてデビューしたメンバーには同い年の子もたくさんいました。I-LANDで落ちた当初はそんなに気にしていませんでしたが、彼らが世界的に活躍する様子を見るうちに、自分もデビューしたい気持ちがどんどん生まれました。EJと2人で『僕たちもデビューしよう』と語り合った。それが刺激になって、さらに練習をがんばりました」
――特にKさんは、「I-LAND」の放送中、実力評価も視聴者からの人気も高く、脱落はSNSでもトレンド入りするほど話題になりました。
記事の後半でも、HYBEのタレントを鍛える「定期評価」の緊張感や、「BTSを結成した時に似ている」との評価に対する思い、そして「K-POPでもJ-POPでもない」というグループのスタイルなどなど、メンバーがたっぷり語ります。
K「そうですね。僕は本当に…