女性に「無修整」と告げずAV撮影か 容疑の男、AV新法初適用

御船紗子
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 今年6月に施行されたアダルトビデオ(AV)出演被害防止・救済法に違反したとする事例が、全国で初めて摘発された。法律が義務づけた出演者への契約書の交付をしなかったとして、警視庁が映像制作会社経営の男(50)を同法違反容疑で逮捕し、6日発表した。

 保安課によると、角谷貴史容疑者は8~10月、自身が制作するAV7作品に出演した20~50代の女性3人に対し、撮影する性行為の内容などを明記した契約書を作品ごとに渡す義務があるのに渡さなかった疑いがある。調べに、容疑を認めているという。

 角谷容疑者は、米国の動画販売サイト「FC2コンテンツマーケット」で無修整の動画をアップロードし不特定多数の人に見られるようにしたとして、わいせつ電磁的記録記録媒体陳列罪で今月2日に起訴されていた。今回の容疑となった7作品も無修整で、FC2で販売されていた。

 女性3人は、1作品あたり4万~15万円で出演。いずれも作品が無修整だとは知らされておらず、「知っていれば出演しなかった」という趣旨の話をしているという。

 同課は角谷容疑者が経営していた映像制作会社「グレイスエンターテイメント」についても、両罰規定を適用して同じ容疑で7日に書類送検する方針。

 AV出演被害防止・救済法は、成人年齢の引き下げに伴う18、19歳のAV出演被害を防ぐため6月に施行された。映像の制作や配信をする側が、撮影する性行為の内容などを明記した契約書を出演者に渡すことを義務づけている。契約書を渡さなかった場合、6カ月以下の懲役もしくは100万円以下の罰金、またはその両方が科される。御船紗子

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