感染拡大でも、年末年始旅行は64%「予定通り」 JTBアンケート
旅行大手JTBは6日、年末年始(23日~来年1月3日)に2100万人が宿泊を伴う国内旅行をするとの推計を発表した。コロナ禍前の2019年と比べると71・8%にとどまる。一方で、新型コロナの感染が今年夏ごろの第7波の規模まで広がった場合でも「予定通り出かける」とする人は64・7%で、コロナが旅行需要に与える影響が小さくなりつつある。
11月中旬にインターネットで1万人にアンケートをとった結果、年末年始に旅行に「行く」「たぶん行く」と答えた人は16・3%で、前年の調査より0・6ポイント減った。若年層ほど割合は高かった。
アンケートのほかに、予約状況や経済指標なども加えたうえで、年末年始の国内旅行客数は2100万人と推計した。前年からは16・7%増えるとみている。1人あたりの旅行費用は推計で3万7千円で、前年より12・1%、19年より15・6%増える見込みという。
一方、足元の物価高に関連して、「昨年より旅行にお金をかけず質素に過ごす」と答えた人は14・9%で、「旅行にお金をかけて豪華に過ごす」(2・9%)を大きく上回った。同社は「一定程度の人が旅行を控えるとみられる」と分析する。政府の全国旅行支援が年内が27日で終了し、年末年始が対象にならないことも「多少の影響がある」とみている。
海外旅行をする人は推計で1…