政府・与党は、岸田文雄首相肝いりの「フリーランス新法」について、今国会への提出を断念する方針を決めた。多様な働き方があるフリーランスをまとめて保護することなどへの疑問が自民党内から上がり、党内手続きが難航。今国会での成立の見通しも立たず、来年の通常国会に先送りする考えだ。
複数の政府・与党関係者が明らかにした。自民党の野上浩太郎参院国会対策委員長は6日の記者会見で「現実的に国会日程上、厳しい状況だ」と述べた。衆院で審議中の旅館業法改正案も、今国会での成立は厳しいとの認識を示した。
フリーランスは、誰にも雇わ…
- 【視点】
フリーランス新法は、9月に基本的な方針が示されてパブリックコメントに付された後、条文すら示されないまま、ずるずると今日に至りました。 基本的な方針は、必ずしも取引法の範囲にとどまらない施策も盛り込んだ野心的なものでしたが、一方で、定義