「ドラレコ義務化、監査充実を」 知床事故、被害者弁護団が意見提出

平岡春人
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 北海道・知床半島沖で観光船「KAZUⅠ(カズワン)」が沈没した事故で、乗客の家族らの弁護団が6日、国土交通省が募っていた観光船などの安全対策に関するパブリックコメントに意見を提出したと明らかにした。

 事故を受け、「知床遊覧船事故対策検討委員会」を設置し安全対策を検討していた国交省は11月に素案を公表し、今月5日までパブコメを募っていた。弁護団は乗客家族の意見も募ったうえで投稿し、検討委員会が示した素案52項目のうち、24項目について意見を申し立てた。

 主な意見として、すべての旅客船にドライブレコーダーをつけることの義務化を盛り込んだ。「知床事故から7カ月以上経っても、事故状況や原因の詳細が判明しない。事故状況を記録する機器を設置する必要性が高い」と理由を挙げた。

 業務全般を取り締まる安全統括管理者については、「運航可否の判断に経営者の視点が介入するおそれを否定できない」として、個々の出航の責任を持つ運航管理者との兼務を禁止することを求めた。監査体制を充実させるための人員の増強を訴え、海上運送法の安全管理規程に関して「違反に対する罰則の強化を検討すべきだ」とした。

 6日に会見を開いた山田廣弁護団長は「委員会は素早い対策をしてくれている印象だが、被害者の立場から今後も意見していきたい」と語った。一方で、乗客の家族らについて「安全対策にまで目を向ける余裕はない」と話し、事故の過失の早期究明を訴えた。(平岡春人)

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