満杯に近いコロナ病床 北海道旭川市の病院、逼迫する要因は
三木一哉
新型コロナウイルスの感染拡大が収まらないなか、北海道内で最も病床が逼迫(ひっぱく)している地域のひとつが旭川市だ。地域医療を担う旭川赤十字病院の牧野憲一院長に現状を聞いた。
「コロナ専用病床は満杯に近い状態。(用意している)26床のうち25床まで埋まった日もある」
牧野院長は、感染再拡大が本格化した11月以降の病床の稼働状況についてそう説明する。
コロナ患者を受け入れている市内の病院は、旭川赤十字を含め11院あり、確保病床は211床に上る。その稼働率は12月6日時点で69・7%。確保病床が196床だった10月12日時点では36・2%で、実質的には倍増した形だ。
病院の負担をさらに強めているのが、病院や高齢者施設で相次ぐクラスター(感染者集団)だという。
「今、入院してくるコロナ患…