(5日 サッカー・ワールドカップ決勝トーナメント1回戦 クロアチア1―1《PK3―1》日本)
起きることにはすべて意味があり、必要なことだから起きる。
ベスト8に届かなかったことの意味はなんだろう。
クロアチアの試合運びで驚かされたのは、チームの生命線であるMFのモドリッチ、コバチッチを延長前半途中で交代させたことだ。
もちろん、疲労はしていた。1次リーグでは先発をほぼ固めて3試合を戦っていた。
ただ、クロアチアは先発と控えとの間に大きな差があるチームだ。あの2人を引っ込めるということは、点を取りにいくという狙いの交代ではない。
日本のカウンターを警戒していたのは明らかだった。とにかく動ける選手を入れて、点を取られないことを優先させたのだと思う。
このまま1―1で終わってPK戦ならラッキーという割り切りを感じた。
経験値があるからなのか、民族性によるものなのか。PK戦に自信を持っていたのかもしれない。
南アフリカW杯「事前に私が5人のキッカーを決めていた」
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