園児虐待あっても「信頼できる上司いないと…」訴えにくい現場の空気

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菅尾保 田渕紫織 中井なつみ
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 静岡県裾野市認可保育園で、園児への暴行容疑で保育士3人が逮捕された事件。他の保育士たちも問題があることに気づきながら、指摘できずにいたことが明らかになった。自ら被害を訴えることが難しい子どもたちを、どう守るのか。

 事件があったさくら保育園の1歳児クラスの様子について、市は6日、園が8月に提出した調査報告書を新たに公表した。ほかのクラスの職員らへの聞き取りで、園児の泣き声が目立った▽園児に対する職員の言葉遣いが汚い、きつい▽園児に対し少しやりすぎかなと思う場面があった▽園児をしかる保育方針の園だと思った▽現場を見ても誰かに言えない、相談できない状況だった、といった証言があったという。

 市は11月末の会見で、これらの情報を出さなかったことについて、「資料を簡潔にまとめようとする中で考えが及ばず、どの情報を出すべきか、きちんと検討していなかった」と説明している。

「虐待、誓約書あっても通報を」

 今回の事件を巡っては、園や市の対応の遅れも問題になっている。市によると、暴行の情報は、6月か7月には関係者から園長に伝わっていたが、行為を確認できなかったとしてそのままに。また、市は調査報告書の提出後も、園や情報提供者と何度か面談したのみで、約3カ月間、問題を公にしなかった。園は、園児や園内関係者の情報を漏らさないよう求める、園長宛ての誓約書も書かせていた。

 幼い子どもの場合、自分で被…

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