米中間選挙、上院最後の1議席で民主が勝利 ジョージア州決選投票

アメリカ中間選挙2022

ワシントン=合田禄
[PR]

 米南部ジョージア州で6日、11月8日の中間選挙で勝敗が決まっていなかった上院選の最後の1議席をめぐる決選投票が実施され、民主党候補の当選が確実となった。米CNNなど複数の米メディアが伝えた。2023年から始まる新しい連邦議会は、上院ではバイデン大統領の民主党、下院では共和党が過半数を確保する構図が固まった。

 CNNによると、開票率99%の時点で、得票率は現職のラファエル・ウォーノック氏(民主)が51%を超え、アメフトの元プロ選手で、トランプ前大統領が推薦するハーシェル・ウォーカー氏(共和)を破った。21年の決選投票で上院議員に就いたウォーノック氏は「ジョージア州は21年に初めてのアフリカ系アメリカ人を上院に送り、再びそれを実現した」と語った。

 民主党は決選投票の前の時点で、上院(定数100)ではすでに50議席を確保しており、共和党の49議席を上回っていた。ウォーノック氏の当選が確実となったことで、民主と共和の議席は51対49となる。

 上院では採決が同数の場合、ハリス副大統領が可否を決めるため、民主党は50議席でも主導権を維持できる情勢となっていた。ただ、米議会では党指導部による議員の統制が弱く、法案の採決にあたって造反議員が出ることが多い。民主党は上院でさらに1議席を積み増したことで、より安定的に上院を掌握できる。

 ただ、CNNによると、下院(定数435)では、共和党が222議席、民主党は213議席を確保し、共和党が過半数を得るのが確実だ。バイデン政権は、上下両院を別の政党が握る状態で残り2年の任期を運営することになり、望む法律や予算を通すことがこれまで以上に難しくなる。

 中間選挙では、カギを握る接戦州で、トランプ氏が推薦する候補が次々と敗れた。ジョージア州でも推薦候補が敗戦したことで、24年の大統領選に立候補を表明しているトランプ氏の影響力が勢いを失っているとの見方がさらに強まりそうだ。

 11月の中間選挙では、ウォーノック氏の得票率が49・4%、ウォーカー氏は48・5%だった。いずれの候補者も得票率が50%に届かなかったため、州の規定で決選投票にもつれ込んでいた。(ワシントン=合田禄)

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

今すぐ登録(1カ月間無料)ログインする

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

【期間中何度でも15%OFF】朝日新聞モールクーポンプレゼント
  • commentatorHeader
    江渕崇
    (朝日新聞経済部次長=日米欧の経済)
    2022年12月7日16時34分 投稿
    【視点】

     この1議席は、今後のバイデン政権の運営に非常に大きな意味があります。  ジョージア州では前回2020年も上院の2議席で決選投票となり、事前の下馬評に反して民主党がその両方を得て50議席対50議席に持ち込み、かろうじて副大統領(=上院議長