北海道新幹線札幌延伸、事業費6450億円増加 トンネル掘削対応で
松本真弥
国土交通省は7日、2030年度の開業をめざす北海道新幹線新函館北斗―札幌(約212キロ)の事業費が当初の計画より6450億円上ぶれ、2兆3150億円になるとの試算を公表した。資材価格や人件費の高騰が原因だという。
国交省は、事業費や工期を検証する有識者会議を9月に立ち上げ、この日までに報告書をとりまとめた。
事業費は当初1兆6700億円と見込んでいた。今回の上ぶれにより、1・4倍に膨れあがった。資材などの価格高騰に加え、同区間の8割を占めるトンネルの工事で生じる残土の処理などで想定以上に費用がかさんだとしている。
6450億円のうち、トンネ…