日本語支援だけじゃない 外国ルーツの子の可能性を生かす関わり方は

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植松佳香
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 外国にルーツを持つ子どもたちに必要な教育支援は、日本語にとどまりません。本来の力を発揮できるような環境づくりも重要です。模索する現場を訪ねました。

 「10年後に自分がいる場所を作ってみよう」

 10月下旬、東京都北区にある都立飛鳥高校定時制1年生の「総合」の授業を訪ねると、教室にいた10人がそれぞれタブレット端末を操作し、ネット上に作られた「自分の部屋」と呼ばれる空間に車や家具、植物など好きな物のアイコンを並べていた。

 全員が外国にルーツを持つ。インド出身のネギ・ジーワンさん(18)は、「部屋」に曼荼羅(まんだら)模様の布を飾り、パソコンを何台も置いた。「ユーチューブが好きで、トレーディングにも興味があるから、パソコンはたくさん必要。将来は日本でITの仕事がしたい」

 認定NPO法人カタリバ(東京)の「Rootsプロジェクト」との連携授業だ。このプロジェクトは、外国にルーツがある高校生を対象とした支援をしていて、今回の授業では企画・運営を担った。計4回の授業を通じ、自分の好きなことを見つめて将来のキャリア像を考え、最終回では日本語でプレゼンまで行う。

見えたのは、生徒の違う一面

 1年生の担任で社会科の島崎亘教諭は、ある生徒の「部屋」に目をとめた。普段はあまり話さずおとなしい生徒だと思っていたが、「部屋」はゲームセンターのようにカラフルで、「好きなことがこんなに明確なのか」と驚いた。

 生徒の多くは卒業後、専門学…

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