氷見の保育園、子どもたちがSDGs学ぶ

大谷秀幸
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 富山県氷見市にある認定こども園「上庄保育園」の年長組「ぶどう組」の子どもたち16人が、SDGs(持続可能な開発目標)の活動に取り組んでいる。17の目標を理解し、ごみの分別やリサイクル、海や園周辺の清掃活動などに取り組んできた。

 3日にあった園の発表会。子どもたちは「海の豊かさを守ろう」など四つの目標について、春からの活動を劇にして振り返った。亀に付いたプラスチックごみを取ってあげたり、自分たちが風になって風車を回したりした。自分たちで描いた17の目標のマークも掲げた。

 活動を始めたきっかけは、今年春先のことだ。園の近くを流れる上庄川の雪解けの増水がおさまると、川の近くの木にプラスチックごみが多くひっかかっているのが見えた。「ごみの木みたい」。興味を示す子どもたちとSDGsについて話し合った。

 教室にSDGsの本を置き、ビンゴゲームをすると、17の目標のマークを覚え、どんな目標かを調べたり、マークを絵にしたりして興味を深めていった。SDGsにちなんだ歌を園内で流すようにした。「紙パック」など、ほかのリサイクルマークなども描いて覚えるようになった。

 園での活動でも、ごみ集め当番や家庭から集まった園の着替え用の服のサイズ分けをして、分別やリサイクルを知った。5月に訪れた牧場では、大きな風車を見て自然エネルギーに興味を持ったという。

 7月には海岸でごみ拾いをし、七夕の短冊には牛乳パックを再利用した。9月の運動会では「地球を幸せに」と掲げ、親子でごみの分別レースや、牛乳パックで平均台、ペットボトルでハードルなども作った。

 10月のハロウィーンでお化け屋敷をしたときは、年少の子どもたちが近道できるように、段ボールを再利用してトンネルを作った。11月には親子活動で、園周辺のごみ拾いもした。

 指導するのは2人の保育教諭だ。高平美和子さんは「運動会でごみ悪魔が登場するなど、アイデアは子どもたちが出してくる。その分、活動に入りやすくなる」と話す。小路(こみち)蘭さんは「ハロウィーンのトンネルは、12番目の『つくる責任つかう責任』だよねと話すなど、関心が高い」と、成長を見守っている。

 坂本正子園長(65)は「SDGsのテーマは『誰一人取り残さない』。小さな子どもへの思いやりが育ち、クラスでも相手の良いところを見ようとしている」と成果を感じている。(大谷秀幸)

SDGs17の目標

①貧困をなくそう

②飢餓をゼロに

③すべての人に健康と福祉を

④質の高い教育をみんなに

ジェンダー平等を実現しよう

⑥安全な水とトイレを世界中に

⑦エネルギーをみんなにそしてクリーンに

⑧働きがいも経済成長も

⑨産業と技術革新の基盤をつくろう

⑩人や国の不平等をなくそう

⑪住み続けられるまちづくりを

⑫つくる責任つかう責任

気候変動に具体的な対策を

⑭海の豊かさを守ろう

⑮陸の豊かさも守ろう

⑯平和と公正をすべての人に

⑰パートナーシップで目標を達成しよう

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