「先生が足りない」 臨時教員採用でも 日本とも共通する教職の過酷

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パリ=宋光祐
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 欧州各国で教員不足が深刻化している。9月の新学年を迎えても欠員が埋まらず、一部の地域では子どもたちが授業を受けられない事態が常態化している。日本や米国にも共通する問題の背景には何があるのか。(パリ=宋光祐)

現場に立つ臨時教員の現実

 パリ郊外の公立学校で教壇に立つローラさんは新学年が始まる2日前に担当するクラスを知らされた。立場は教員不足を補うための臨時教員。研修は4日間だけだった。10月下旬の秋休みを前に仏紙ルモンドの取材に「授業や教室運営の準備のために日曜日も働いている」と厳しい環境を打ち明けた。

 同じ授業をしても生徒の理解度に大きな差があることや生徒全員に指導をする難しさを現場に入って初めて痛感した。そのたびに「こんなはずじゃなかった」と期待を裏切られた気持ちになるという。

 フランスは今年、6月の教員採用試験を終えた後、小中高校で4千人分のポストが埋まらず、過去に例のない規模の教員不足に陥った。夏休み前から改めて教員採用に取り組んだ政府は、修士号が必要な正規の教員ではなく、学部卒で教員資格のない人たちを急きょ採用。ローラさんもその1人だった。

 「教室で間違ったことを教え…

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