10月の経常収支、641億円の赤字 1月以来9カ月ぶり

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 財務省が8日発表した10月の国際収支(速報)によると、貿易や投資によるお金の出入りを示す経常収支は641億円の赤字だった。赤字に転落したのは今年1月以来、9カ月ぶり。貿易収支が1兆8754億円の赤字だったことが響いた。

 10月としての赤字は比較可能な1985年以降、2013年に続き2度目となる。

 輸入額は10兆8646億円、輸出額は8兆9892億円でいずれも過去最大となった。円安原油価格の高騰などでエネルギー関連の輸入額が膨らみ、輸出額を大きく上回ったことが要因だ。

 企業が海外の子会社から受け取る配当金など、海外投資からのもうけを示す「第1次所得収支」は、円安が増加要因となり2兆8261億円の黒字だった。

 新型コロナウイルスの水際対策が大幅に緩和されて訪日客が増加したため、旅行収支は黒字幅が広がった。

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