行政視察の新幹線で飲酒 山県市議長に辞職勧告決議、本人は辞職否定
高木文子
行政視察に向かう新幹線の車内などで飲酒したとして、岐阜県山県市議会は石神真議長(64)=5期目=に対する辞職勧告決議案を賛成多数で可決した。7日付。決議に法的拘束力はない。石神氏は8日の取材に、議長も議員も辞職しない考えを強調した。
行政視察では、11月16日から2泊3日の日程で岡山県倉敷市や広島県福山市に出かけた。石神氏の説明によると、行きの新幹線で350ミリリットルの缶ビール1本を、個人行動の時間に倉敷市の観光名所・美観地区を歩いている際にも地ビールをコップ1杯飲んだという。その後、防災の取り組みについて視察したが、「飲酒の影響はなかった」とした。
山崎通市議が決議案を提案。決議では「市民の信頼を著しく失墜させ、市議会の名誉と品位を著しく傷つけた」と批判した。石神氏は取材に「気の緩みがあったかもしれない。申し訳ない。決議を真摯(しんし)に受け止め、辞職せずに市民のために頑張っていく」と話した。(高木文子)
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