ワゴン車の中は「どこでも相談室」 コロナ禍で様変わり、車の活用術
岡純太郎
企業の健康管理を支援する「SSアドバンス」(大阪市北区)が、ワゴン車を使った移動式の相談室を始めた。車に乗った相談者が、周りの目を気にせずにオンラインで保健師や管理栄養士と面談できる取り組みだ。
ステーションワゴンの扉を開けると、暖色の明かりが車内を照らす。窓や運転席側にあるカーテンを閉めれば、完全個室のプライベート空間に様変わりだ。
同社が移動できる相談室「サロンカー」を始めたのは2020年末のこと。企業から「従業員の悩みを聞いてほしいけれど、店舗が小さくてスペースがとれない」と相談されたことがきっかけだった。コロナ禍で、企業が従業員の健康管理に関心を高めた時期だった。
当初はキャンピングカーを使うことも考えたが、価格が高く、半導体不足による自動車の供給減少で納期が遅いことなどからカーシェアを使うことにした。
現在はカーシェアのワンボッ…