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目前に意識不明の高齢者、不安で2度の119番 命救った新システム

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増山祐史
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 今年9月、通報者から送られてくる現場の映像を消防の担当者が見られる映像通報システム「Live(ライブ)119」が活用され、一時意識不明だった高齢男性が一命を取り留める事例が東京都内であった。東京消防庁は8日、救助にあたった4人に消防総監感謝状を贈った。

 9月9日午前7時20分ごろ。会社員の山本修史さん(36)は世田谷区内で、70代男性が路上で倒れているのを見つけた。男性は呼びかけに反応せず、心停止直後の人にみられる「死戦期呼吸」といういびきのような呼吸を繰り返していた。

 山本さんはすぐに119番通報。消防職員から「お声掛けを続けてください」との指示を受け、いったん電話を切った。だが、救護の知識がなく「どうしていいかわからなくて不安だった」。再び119番通報したところ「Live119」の利用を勧められた。

 山本さんはシステムを使って、現場の状況を映像で消防の担当者に共有。その場に居合わせた会社員の今井えり菜さん(38)、保育士の三宅真央さん(23)、会社員の亀森淳也さん(36)の3人が心臓マッサージをしたり、AED(自動体外式除細動器)を使ったりする映像を見せながら、「そのペースで大丈夫ですので、心臓マッサージを続けましょう」などとアドバイスを受けた。

 消防側も映像を見て心停止状態にあると判断し、受け入れ先の病院を早急に確保。山本さんらの救命活動のかいもあり、男性は一命を取り留めた。今では、社会復帰ができるまでに回復したという。

 8日に感謝状を受け取った山本さんは、「口頭だけだと現場の状況をうまく伝えられているか不安だったので、本当に助かった。こういうシステムがあるということを周りの人にも伝えていきたい」と話した。

広がる利用の一方、課題も

 Live119では、通報を…

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