「生まれて来た理由」17年後、再びの問い 将棋棋士六段・瀬川晶司

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北野新太

 将棋の瀬川晶司六段(52)は会社員から棋士に転身した異例の経歴を持つ。2005年、社会現象化した棋士編入試験から17年。輝ける時を求めて、今も夢と戦いの日々を生きている。

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 熱狂の日々から17年が経過した。

 52歳になった瀬川晶司は、今も「しょったん」のニックネームが似合う柔和な笑顔で言う。

 「当時のことは今でも時々思い出します。あの頃、とにかく無我夢中で。でも、僕はなんて幸運だったんだろうって。今は幸せな人生を送らせてもらっています。僕はただ将棋が好きで。好きなことで生活できるということはとても幸せなことなんです。ただただ幸せな人生を送らせてもらえているな……と思うことは、もしかしたら棋士としてあまり良くないことなのかもしれないですけど」

 かつては通常の棋士と同じ道をたどったが、途中から異なる歩みで生きてきた。

17年前、棋士編入に挑む会社員の瀬川晶司さんに尋ねた。「何のために生まれて来たのか、と問われたら、どう答えますか」と。17年後、棋士になった瀬川晶司六段に再び尋ねると―。

 小学2年で将棋を覚え、小5…

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