中1インフル転落死訴訟、三木市が控訴断念へ 母「寄り添う学校に」

天野剛志 岩本修弥
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 兵庫県三木市の緑が丘中学校で2014年、中学1年生の北芝隆晴さん(当時12)が校舎4階から転落死し、教諭の注意義務違反を認め市に約2千万円の賠償を命じた神戸地裁判決をめぐり、市は控訴しない方針を決めた。

 11月30日の判決によると、北芝さんは登校時は家族から見て変わった様子はなかったが、体育で持久走をした後、インフルエンザによる高熱で意識障害になり、窓から転落した。

 判決は、体育教諭は異変に気付けたはずなのに、養護教諭へ引き渡す注意義務を果たさなかったとし、過失を認定した。

 市は7日、判決を不服として控訴を提起するための議案を市議会に提出したが、同日に反対多数で否決された。仲田一彦市長は「議会の判断を重く受け止め、真摯(しんし)に対応する」とコメントしている。

 北芝さんの母・嘉代子さん(50)は、市が控訴を断念した一報を聞き、自宅で線香をあげて隆晴さんに報告した。「9年間止まっていた時間がようやく動き出した。先生たちの負担が大きいのは十分分かっているが、もう一歩踏み込んで子どもに寄り添う学校現場になってほしい」と話した。(天野剛志 岩本修弥)

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