世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の問題を受けた被害者救済新法案について与野党が合意し、成立の運びとなった。政治の対応をどう見るか。旧統一教会の動きを半世紀追い続ける、元参院議員で俳優の中村敦夫氏(82)に聞いた。
安倍晋三元首相が殺害されてからあれだけ大騒ぎした末に、この法案とはお粗末に過ぎる。旧統一教会は40年ほど前からマインドコントロールを駆使して霊感商法などで収益を得ていた団体なのに、今さら「配慮義務」を求めてどうするのか。「十分に」と加えてもなんの効果もない。
教団が引き起こした問題の深刻さに、多くの政治家がまだ正面から向き合っていない。私は信者や元信者と会い、弁護士とやり取りし、それを元に国会でも追及した。被害者は判断能力を奪われ、お金を吸い上げられ、壊れた家庭もある。そうして勢力を広げた教団は、選挙支援を通じて政治に浸透していった。
その実態が安倍元首相はじめ…
- 【視点】
救済新法、与野党合意・成立へという記事をいろいろ読みましたが私はこの記事が一番読みごたえがあった。中村敦夫さんの言葉が一字一句重たい。政治家と何か?という部分も必読だと思いました。 ※多くの人に読んで欲しいという、こういうコメントでも