日本の真珠湾攻撃から81年を迎えた7日(日本時間8日未明)、犠牲者の追悼式典がハワイで開かれ、太平洋戦争の始まりを告げる奇襲攻撃を経験した元米兵らが黙禱(もくとう)を捧げた。友人を失うなどした人々は日本への複雑な思いをにじませながら、現下のウクライナ情勢への懸念も示していた。
「とても静かな日曜日の朝だった。飛行機は見えなかったが、大きな爆撃音が聞こえた」。攻撃の当日、真珠湾近くの陸軍の基地にいたハーバート・エルフリングさん(100)はそう振り返った。
その後、日本軍の飛行機から銃撃があり、自分から5メートルほどのところを直撃した。攻撃は2時間ほど続いた。「81年前、私はここで起きたことの一部だった」。式典に来るたびにそう考えるという。
真珠湾攻撃の後、エルフリングさんはフィリピンなどを転戦し、日本軍と戦った。日本は「かつてはひどい敵だった」というが、「今ではお互いを必要としている」と話した。
米海軍の音楽担当だったアイ…