フランスの怪童エムバペ、40年ぶり「3冠」視野 でも本人はクール

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藤木健
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 フランスの怪童から目が離せない。FWエムバペ(23)だ。決勝トーナメント1回戦までで5得点を挙げ、得点ランク単独トップに立つ。連覇へ向けて進むチームの中心にもなっている。優勝を果たせば、得点王のゴールデンブーツ賞、ゴールデンボール賞と呼ばれる最優秀選手(MVP)との「3冠」もみえてくる。

 今大会は勝負強さが光っている。1次リーグの山場だった第2戦のデンマーク戦、2得点で強豪を退けて一番乗りの16強進出に貢献した。決勝トーナメント1回戦のポーランド戦でもジルーの先取点をアシストし、自身も2ゴールを挙げた。

「大切なことはフランスの優勝。そのために、僕はここにいる」

 爆発的な初速を誇るドリブルで、相手を置き去りにする。それを避けようと距離をとって守られれば、今度は強烈なシュートや、味方とのパス交換でDFの死角を突いてゴールを陥れる。チームは守備の際、あえてエムバペを前線に残す形を取る。逆襲でそのスピードを最大限に生かし、相手の攻め上がりも牽制(けんせい)できる。まさに「戦術エムバペ」だ。

 前回大会は決勝戦の1得点を含む4得点。19歳でヤングプレーヤー賞を得たものの、MVPはモドリッチ(クロアチア)、得点王は6得点のケーン(イングランド)に一歩及ばなかった。「3冠」を達成すれば、1982年スペイン大会でイタリアを優勝に導いたFWパオロ・ロッシ以来40年ぶりのこと。早くも高まる周囲の関心をいさめるように、本人は言った。

 「大切なことはフランスが優勝すること。その助けになるために、僕はここにいる。その結果、ゴールデンブーツやゴールデンボールがついてくれば、もちろんうれしいけれども。まずは次の準々決勝、そこだけに集中している」

 優勝への第一関門、10日(日本時間11日午前4時開始)のイングランド戦での活躍を誓う。藤木健

過去の優勝国、ゴールデンボール賞(MVP)、ゴールデンブーツ賞(得点王)

 大会 優勝国     MVP           得点王

1978年 アルゼンチン ケンペス(アルゼンチン)  ケンペス6点

 82年 イタリア   ロッ…

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