来年4月の全国学力調査では、中3の英語で「話す力」をみる問題が出る。富山県の漁師町で育った、東京・目黒区立東根小学校の川村克枝先生。英語の成績も良く国立大に進学したが、国際学会に参加した時、「中学から英語を学んでいて、なぜそんなに話せないの?」と他のアジアの学生に驚かれた。その時の会話がきっかけで、独学で英語学習を続け、米国にも短期留学した。「学校で英語を学んだから英語ができるようになった。そんな授業をしたい」との思いで教えている。
6年生の教室。チャイムが鳴ると日直2人が前に出て、いきなり英語で話し始めた。名前、誕生日、好きなこと……。項目は何でもいいので数文で話す。この恒例のスピーチから授業は始まる。
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そういう子に、すかさず先生…