「死の商人」との交換に議論も ロシアが拘束した米バスケ選手を解放

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ワシントン=下司佳代子
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 米国のバスケットボール選手がロシアで拘束され、両国が水面下の協議を続けていた外交懸案が、8日、米国内の服役囚との交換による選手の解放という形で決着した。微量の薬物を保持した女子バスケのスター選手と、武器密輸に暗躍した「死の商人」との「取引」は、米国側の譲歩が大きく、バイデン政権を攻撃する共和党などから批判も上がっている。

 ブリトニー・グライナー選手はリオ、東京で二つの五輪金メダルを獲得し、米国での知名度は抜群だ。米プロリーグの試合がない時期にロシアに移動して活動しており、モスクワの空港で拘束された。大麻由来の成分を含む電子たばこ用のカートリッジを持っていたとされ、ロシアで8月、薬物密輸と所持の罪で禁錮9年の実刑判決を受けた。

 これに対し、男子バスケのレブロン・ジェームズ選手や女子サッカーのメーガン・ラピノー選手、歌手のジャスティン・ビーバーさんら著名人が支援を表明し、注目されていた。

 一方、グライナー選手との交換で米国が解放したビクトル・ブート氏は「死の商人」と呼ばれる大物武器商人だ。多言語を操り、旧ソ連の崩壊後、闇市場に流れた軍事物資を世界各地の反政府勢力や武装組織、テロリストに転売したとみられている。05年のハリウッド映画ニコラス・ケイジさんが演じた主人公の武器商人のモデルとされる。

 タイで08年に拘束された後…

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