日本とオーストラリアの外務・防衛閣僚会合(2プラス2)が9日、東京都内で開かれた。中国が南太平洋などで影響力を強めていることに歩調を合わせて対応すべく、日豪は急速に関係を深めている。
会合には、林芳正外相と浜田靖一防衛相、マールズ副首相兼国防相とウォン外相が出席した。
会合にあたり、両国には中国を含む地域情勢についての認識をすり合わせたい考えがあった。日本は今月中に国家安全保障戦略など安保関連3文書を、豪州は来春に国防戦略をそれぞれ改定する予定だからだ。
これについて、林氏は会合後の共同記者発表で「国際情勢について、双方の戦略的評価が極めて近い」と説明。「東シナ海や南シナ海における力を背景とした一方的な現状変更の試みに反対するとの立場を、改めて確認した」と述べた。
さらに、太平洋島嶼(とうし…

防衛費増額・安保3文書
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