カタールで開催中のサッカー・ワールドカップ(W杯)で9日、最多5回の優勝を誇るブラジルが敗退した。2002年の日韓大会から次回の26年大会まで少なくとも24年間優勝から遠ざかることになり、1970~94年に並んで最長になる。02年以降は毎回欧州に敗れており、ブラジルメディアは「またも欧州の壁を越えられなかった」と伝えた。
ブラジルは06年大会でフランス、10年はオランダ、14年はドイツ、18年はベルギーに敗れている。今回のクロアチアを含めて、地元開催の14年大会以外は全て8強止まり。14年は4強まで進んだが、ドイツに1―7で敗れて「ミネイランの惨劇」と呼ばれている。
大手紙「フォーリャ・ジ・サンパウロ」はクロアチア戦について、「前半は終始主導権を握られ、モドリッチの好きにさせた」と指摘。「ブラジルはクロアチアのカウンター攻撃を恐れて、ゴールに向かう気概が薄かった」とした。
また、敗退が決まった後のエースのネイマールについて「何が起こったか分からずぼうぜんとしており、泣き始めるまでに数分かかった。負けた理由を探し求めるかのように、辺りを見渡した。6度目の優勝に向けた夢が潰れた」と描写した。
試合で再三にわたって好セー…