プーチン氏らを国際法廷で裁くよう訴え ノーベル平和賞の受賞関係者

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オスロ=金成隆一
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 今年のノーベル平和賞に選ばれたウクライナの人権団体「市民自由センター(CCL)」代表のオレクサンドラ・マトビチュク氏や、ロシアの人権団体「メモリアル」代表のヤン・ラチンスキー氏らが9日、翌10日の授賞式を前にオスロ市内で記者会見した。

 同じく共同受賞者であるベラルーシの人権活動家アレシ・ビャリャツキ氏は獄中のため出席できず、代理として妻のナタリア・ピンチュク氏が会見に臨んだ。

 ロシア軍による戦争犯罪を記録する活動を率いるマトビチュク氏は、「ウクライナが戦争犯罪に直面しているのは、ロシアが何十年も『不処罰』を享受してきた結果」と指摘。「『不処罰のサイクル』を断ち切らねばならない」と述べ、国際法廷でロシアのプーチン大統領や、ベラルーシのルカシェンコ大統領らを裁く必要性を訴えた。

 また、ウクライナの勝利は、単に領土からロシア軍を追い出すだけではなく、その上で「ウクライナの民主制への移行を成功させることだ」と強調。理由について「戦争が始まったのは今年2月ではなく、ウクライナがマイダン革命の後に民主的な変革の機会を得た2014年2月だからだ」とし「プーチンが戦争を始めたのは、北大西洋条約機構(NATO)ではなく、自由という概念を恐れているからだ」と説明した。

 「自由の広がりだけが、私た…

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