クロアチアは諦めない 主将モドリッチ「歴史繰り返し、さらに前に」
岩佐友
(9日 準々決勝 クロアチア1―1《PK4―2》ブラジル)
クロアチアにとっては苦しい時間帯での失点だった。延長前半の追加時間だ。ブラジルのエース、ネイマールに鮮やかな先取点を決められた。
105分間の均衡が破られた。数人の選手はピッチに座り込んだ。
そんななか、いち早く自分のポジションに戻り、味方に声をかけて奮い立たせていたのが、主将のMFモドリッチだった。
まだ、15分間ある――。
延長後半12分、自陣で味方が頭で落とした球を拾う。前後からブラジルの選手が迫ってくる。ターンして前を向き、相手に体をぶつけられながらも、MFブラシッチへとつないだ。
そこからパスを受けた左サイドのFWオルシッチがドリブルで駆け上がり、低いクロスを送る。待ち構えていたのはFWペトコビッチ。左足で打ったシュートは相手DFに当たって、ゴール左に吸い込まれた。
不屈の魂を持つチームで、モドリッチは絶対的な中心にいる。
この日も世界ランキング1位…