オバマ氏「核兵器ない世界、追求する責任」 広島で国際賢人会議開幕

小手川太朗
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 「核兵器のない世界」への具体的な道筋について議論する「国際賢人会議」の初会合が10日午前、広島市内で始まった。核兵器保有国と非保有国の有識者が率直に意見を交わす場として、日本政府が立ち上げた。11日まで。

 会議の委員は日本人3人、米国やロシアなどの外国人12人の計15人。座長は白石隆・熊本県立大理事長が務める。

 10日の開会セッションでは、武井俊輔・外務副大臣が岸田文雄首相のあいさつを代読した。岸田氏はロシアのウクライナ侵攻などで「核兵器使用の脅威は、冷戦下の最盛期以来かつてないほど高まっている」とし、「たとえ困難であっても、核兵器のない世界への道のりを歩まなければならない」と強調した。

 オバマ米元大統領もビデオメッセージを寄せた。2016年に現職大統領として初めて広島を訪問した時について「世界中の核兵器の脅威を減らすという私自身の決意を強めた瞬間だった」と振り返った。核軍縮が進まない現状を踏まえ、「近年いくつかのもどかしい逆行があり、またわずかな進展でさえも多大な努力が必要だ。しかし同時にこの努力には、それに見合う価値がある」と指摘。「私たちは子孫のために核兵器のない世界を追求する責任がある」と訴えた。

 委員による議論のほか、10日は被爆者の講話やNGOとの意見交換、11日は平和記念公園原爆死没者慰霊碑への献花などが予定されている。

 会議の立ち上げを表明した岸田首相は、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)問題を受けた被害者救済新法案の国会審議と重なったため、開会セッションには出席できず、11日の閉会セッションに出席する。(小手川太朗)

国際賢人会議の主な日程

【10日】

▽午前

・開会セッション(オバマ元米大統領らのビデオメッセージ上映)

・ワーキングランチ

▽午後

・会議

・被爆体験を聞く

・NGOとの意見交換(被爆者らが参加)

【11日】

▽午前

・原爆死没者慰霊碑への献花

平和記念資料館の視察

・会議

▽午後

・会議

・閉会セッション(岸田首相が出席予定)

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