さながら津軽弁の「M-1」 白熱の寸劇コンテスト、初代王者は?

伊藤唯行
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 青森県中泊町で10日、地元伝統の人形劇「金多豆蔵(きんたまめじょ)人形芝居」の登場人物になりきって寸劇を演じるコンテストが初めて開かれた。2人1組のコンビで5分間の掛け合いを行う、さながら「津軽弁M―1グランプリ」。本家M―1の1週間前に栄冠を勝ち取ったコンビは?

 コンテストは津軽鉄道・津軽中里駅構内にある「駅ナカにぎわい空間」で行われ、中泊町のほか青森市五所川原市の6組がエントリーした。寸劇は金多と豆蔵が初めて東京に行くため駅で列車を待つという設定で行われた。

 参加コンビは性別の組み合わせや年齢も様々。白塗り、太眉毛といったメイクや、華やかな着物やかつらなどの衣装にもこだわり、津軽弁を駆使して「もつけ(お調子者)」の2人を熱演した。

 見事に優勝したのは中泊町の加藤則子さん(68)、夏原謙二さん(76)のコンビ。東京のコンサートに行くという浮かれた金多と豆蔵の様子を、互いにとぼけたことを言い合う「Wボケ」のスタイルで軽やかに演じた。加藤さんは「小さい頃から見ていた人形劇。演じてみたいという夢がかなった」。夏原さんは「思ったよりもうまくできた」と満足そうだった。

 コンテストは伝統の人形劇を多くの人に知ってもらおうと、町文化観光交流協会が企画。観客の評判は上々で、来年以降も続けていきたいという。(伊藤唯行)

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