W杯で人気上昇…でもサッカーをする場所がない子どもたち 論座から

「論座」編集長・杉林浩典
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 ワールドカップ(W杯)で人気がさらに高まるサッカーですが、世界中に広まった理由の一つに、ボール一つでどこでもできるシンプルさがあると聞いたことがあります。しかし、最近の日本は、ボールがあっても遊び場を探すのが簡単ではありません。都市部を中心にひもやテープで囲われた空き地やボール遊び禁止の公園が目立ちます。

 事故が起きたらだれが責任をとるのかや、静けさを求める近隣の声が背景にあるとは思います。しかし、子どもたちの成長を考えると、何か方策はないものでしょうか。教育学者の西郷南海子(みなこ)さんは8日の論座(https://webronza.asahi.com/別ウインドウで開きます)に「サッカーをしたくてもできない子どもたち~『ボール遊びがうるさい』が奪う『権利』」を寄稿しました。

 西郷さんは、今の状況を「子どもたちが、遊び場として明示されない場所で遊ぶことが可能だった時代から、公園への『囲い込み』が進み、さらには公園からの『追い出し』が始まっている」と表現します。

 東京23区の1人当たりの公園面積が外国より圧倒的に少ないというデータなども示しながら、公園は大人のゆとりある生活にも欠かせない、と指摘。遊ぶ権利は子どもの権利条約で認められており、子どもたちと対話しながら解決策を探ることが大切と訴えています。

 先日、NHKの「ドキュメント72時間 “どろんこパーク” 雨を走る子どもたち」を見ました。NPOなどが運営する川崎市の公園で、のびのびと遊ぶ子どもたちは輝いていました。その場にある物でゴールを仕立て、サッカーをする工夫もみられました。子どもの遊び場を創出するのは大人の責任であり、日本の未来もつくり出すと考えます。

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 上記の論考はこちらから(https://webronza.asahi.com/national/articles/2022120600004.html別ウインドウで開きます)。ほかにも、「子どもの『遊ぶ権利』が忘れられている」(https://webronza.asahi.com/culture/articles/2017053100001.html別ウインドウで開きます)など、関連した論考を公開しています。

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