富裕層ほど所得税の負担率が下がる「1億円の壁」問題をめぐり、自民党税制調査会は所得が30億円を超える超富裕層への課税を強化する方向で調整に入った。所得が極めて高い人に対してのみ追加的な税負担を求める。ただ、与党内には対象を限定しすぎだという声もあり、課税水準が30億円より下がる可能性もある。
週内に取りまとめる与党税制改正大綱に盛り込む。所得に応じて追加負担も大きくなる仕組みを導入する。所得50億円なら所得税の負担が2~3%程度増える設計を見込む。2025年からの適用をめざす。
「1億円の壁」とは、総所得…

富はどこへ 異次元緩和10年 5つのなぜ
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