第49回「現実から目をそらすな」 沖縄・与那国町長が語る台湾の価値

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牧野愛博
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 11月30日、日本最西端に位置する与那国島で国民保護訓練が行われました。同じ月、日米合同演習で自衛隊の機動戦闘車が島の公道を走りました。与那国町の糸数健一町長は「ようやく、国が危機感を持ってくれた」と評価する一方、様々な課題が残っているとも語りました。

 ――国民保護訓練は、島民22人が島の公民館に避難する内容でした。

 やっと政府も本腰を入れてくれたと評価しますが、参加者が少なすぎました。「どんな内容でも、やってくれるなら」という思いで訓練実施を申請しましたが、自衛隊も参加しませんでした。町では過去、陸上自衛隊第15旅団に協力して頂き、大規模な防災訓練をした実績もあります。詳細はわかりませんが、中途半端だったと思います。

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