修学旅行の児童を高速PAに置き去り トラック運転手が送り届ける

長屋護
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 修学旅行で高速道路をバスで移動中、休憩で立ち寄った滋賀県のパーキングエリア(PA)に、福井市の小学6年の男子児童が置き去りにされていたことが14日、わかった。居合わせたトラック運転手が送り届け、合流できた。市教育委員会によると、担当教諭が出発前に人数確認を怠ったという。

 福井市豊(みのり)小学校の6年生約80人の修学旅行で、10月27、28日に行われた。初日の27日に京都市内を観光後、宿泊先の福井県あわら市に向かう途中、名神高速道路の黒丸PA(滋賀県東近江市)にトイレ休憩で立ち寄った際に起きた。

 5分ほど休憩し、午後4時ごろ出発。男児と同じバスの教諭2人は人数確認を怠り、数分後に同級生が気づいたという。

 PAに1人でいる男児を見かけたトラック運転手が学校側と連絡を取り、福井方面に向かう別のトラック運転手が、待ち合わせ場所にした滋賀県米原市まで連れて行った。男児は約40分後に合流、体調に問題はなかったことからそのまま修学旅行を続けたという。

 市教委学校教育課は「旅行日程を考慮しても、本来は黒丸PAまで児童を迎えに行くべきだった」と指摘。管理職を含めた学校関係者を口頭で注意し、緊急時の対応マニュアルを見直すよう指示した。(長屋護)

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