埼玉県飯能市に住む同人作家の松田重工さんが11日、ウクライナで翻訳版が出版された自作の漫画「キエフの幽霊」の表紙の裏に、ウクライナ軍のザルジニー総司令官が直筆のサインを書き入れた写真をツイッターに投稿した。
インスタグラムで見つけた画像で、このサイン入りの漫画はウクライナ軍への寄付を募るためにオークションにかけられていた。
松田さんの投稿には、「総司令官公認」「国境なき絵師団」「戦後、国賓として招待されるのでは」などのコメントが付き、4千件近い「いいね」が付いた。
ロシアによるウクライナ侵攻で、ロシア軍機を立て続けに撃墜した英雄として、SNSを中心に話題になったウクライナ空軍のエースパイロット「キーウ(キエフ)の幽霊」。後に架空の人物と判明するが、松田さんはこの「英雄」を「キエフの幽霊」のタイトルで日本の同人誌の漫画に描いた。
漫画はSNSを通じてウクライナでも知られるようになり、ウクライナの「ラノック出版社」がウクライナ語や英語に翻訳して6月に出版。ウクライナや隣国のポーランド、ドイツの一部の書店で販売され、「ベストセラー」になっている。(牛尾梓)
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